幼い時期に塾に通いわざわざ小学校受験、通称お受験をする理由とは何でしょうか?
そしてお受験にはどんなメリットがあるのでしょうか?
こんにちは。元塾講ママのしょうです。
引き続き未知の世界だった小学校受験、通称「お受験」の世界に迫っていきます。
前回まで、小学校受験を学校・入試、対策塾の3つの観点から調べることで、だいぶお受験の世界を理解することができてきました。
※前回はこちら↓↓
専業主婦家庭だけではない!共働き世帯もお受験をする理由
昨今は共働き世帯が増えており、お受験ママも今や専業主婦だけのものではないようです。
日々忙しい共働き世帯にとって、お受験対策のために時間を確保するのは簡単なことではありません。
それでも多くのご家庭が小学校受験をする理由・メリットは何でしょうか?
充実した教育環境
コロナ禍で公立学校が一斉休校した際に、私立学校のオンライン授業への対応の早さが注目されました。
私立小学校ではICT設備の充実、指導要領よりも進度の早いカリキュラム、セキュリティ面など子どもの学ぶ環境が充実しています。
人間関係
お受験を潜り抜けてきた子どもたちは、学力や学習習慣はもちろん、基本的なマナーや躾、物事に積極的に取り組む姿勢なども身に着いています。
特に私立では、学校側が一種の均一性を入学者に求めるので、価値観の近いご家庭の子たちが集まりやすく、落ち着いた人間関係を育むことができるそうです。
付属校なら大学まで確約
私立大学付属校であれば大学まで基本的に受験無しで進めます。(国立大学附属小学校は系列大学には進めません。)
中には系列大学への入学資格を有しながら、外部受験が可能な学校もあるので、
より安全な進路選択を望むご家庭にはとても安心できるでしょう。
表面的なメリットではなく小学校受験だからこそのメリットは?
上記の3つは、もちろんその通りなのですが、正直私にはあまりピンときませんでした。なぜならこれらの理由は中学受験をされるご家庭でも同じことを言うからです。
そこでさらに色々調べていくと、「小学校受験」でしか得られないものがあることが分かりました。
こちらの記事を読んで特に非常に腹落ちしました。↓↓
かわいそうって言わないで! 小学校お受験で身につく“子どもの品格”とは? - コクリコ
お受験で身につける「品格」は一生ものの財産
小学校受験で学ぶのはペーパーテストだけではありません。
まずは全ての基本となる正しい姿勢を身につけるそうです。
まっすぐに立ち、まっすぐに足を運び、きちんと椅子に腰かける。ただそれだけのことですが、これが実に難しいそう。
(確かに、大人であっても本当に姿勢の良い人ってあまり見かけないですよね。私も正しい姿勢で長時間足を組まずに腰かける、というのはとても苦痛です。そしてつい猫背になってしまうので、小学生のころから肩こりに悩まされています・・・)
まだ幼いうちに正しい姿勢を身につけることで、それが一つ一つの動作を洗練された美しいものにし、
世界中どこへ行っても恥ずかしくない「品格」
へとつながる。
そして正しい姿勢によって健康的な肉体も手に入る。
まさにこれらは幼い時期だからこそ親が子どもに贈れる一生ものの財産ではないでしょうか。
後々では身につけるのが非常に難しい
「品格」と「健全な肉体」
それを手に入れられるだけでも、小学校受験は十分に価値あるもののように私は感じます。
中学受験経験者に多かった「ハードすぎる中学受験を回避したい」
親自身もしくは上のお子さんが中学受験をした経験から、中学受験を回避するために小学校受験をされるご家庭もあるようです。
コロナ禍で人気が高まっているのは中学校受験も同じ。
そして中学受験は少なくとも3年がかりの長期プロジェクトですが、最近ではそのスタートの低年齢化が進んでいます。
たとえば難関校に圧倒的実績のあるSAPIXでは、小1の時点で満席になり募集停止してしまう教室もあるため、小学校入学前から席を確保するために在籍する人もいるくらいです。
また小学校高学年という自我が芽生え始める時期に、中学受験という大きな負担を負うことで、親子の関係性が悪くなってしまうことも珍しくありません。
その困難を乗り越えることで得られるものも大きいのですが「もう2度と経験したくはない」と感じる親御さんがいるのも否定できません。
まとめ
これまで上流家庭の特権のように見られていたお受験が、一般家庭にまで広がっていることを知り、ずっと不思議に思ってきました。
しかし今回お受験のメリットを調べてみて様々な価値観があることが分かりました。
これまでの内容を踏まえ、改めてどのような選択肢がありえるか、次回は我が家が目指す方向性について考えてみたいと思います。