小学校受験、通称「お受験」の対策にはいつから取り組むのがベストなのでしょうか?
スタートは早ければ早いほど良いのでしょうか?
こんにちは。元スパルタ塾講ママです。
引き続き未知の世界だった小学校受験、通称「お受験」の世界に迫っていきます。
※前回はお受験塾について調べてみました。↓↓
塾に通い始めるタイミング
多くのご家庭が塾に通い始めるのは「年中の秋」が多いようです。
それは実際の入試が年長の11月(国立は12月)に行われるから。
入試までに準備するべき内容から逆算すると、少なくとも1年は必要ということだと思われます。
ちなみに、お受験の世界では「年中の11月=新年長」と呼びます。
これは中学受験の世界でも2月を新学年スタートととらえる慣習があるのと同様、入試のある月を新学年のスタートとみなすからです。
カリキュラムは年単位で組まれますので、新学年のスタートに合わせて塾通いを始めるのは理に適っていると思います。
新年中11月はタイムリミット
例外はあるものの、基本的には1年前から通塾をスタートすれば十分というのではなく、これがタイムリミットと捉えるべきかと思います。
たとえば小学校受験では季節や年中行事に関する知識を学びますが、少なくとも1年間かければ実際に子どもが体験しながら知識を得ることができます。
知識の定着に「実体験」が大きく影響するのは、科学的にも証明されていますし、特に幼い子どもであれば実体験が全てと言えます。
他にも、行動観察で見られる巧緻性・運動能力・生活能力は一朝一夕に身につくものではなく、日々の積み重ねが重要。
どういった能力が伸ばしていけばよいのか、まずは親自身が「知る」ことで、日常の中でも意識した声掛けや環境づくりができるはずです。
そうした情報を得る場として、十分な時間をとって塾を活用し少なくとも1年以上をかけて準備を固めていくべきかと思います。
小学校受験は家族のチームワークが必須
小学校受験では、家族の団結力が重要といいます。
それは、親子(保護者)面接がある、というだけでなく、日々の生活そのものがお受験対策だからです。
理由は、上記で示した通りで、知識面も行動面も、子どもの実体験の積み重ねが重要だから。
なんとなく日々過ごすのではなく、たとえば挨拶や服の畳み方やお料理の手伝い、道を歩きながら目にする草花から季節の話をしたり、おやつのクッキーを見て数量を意識したり。
日常の中で子どもにかける言葉も、お受験を意識することで、より質の高い学習効果を期待できます。
こうした役割は勿論お母さんが一人で頑張るのではなく、夫婦が同じ目的意識を持ち、コミュニケーションを重ていくことが重要。
その過程では、考え方の違いから夫婦が衝突することもあるかもしれません。
しかしそれを乗り越えることで、団結力のある強いチームへと家族全体が成長していくのでしょう。
この域まで到達するには、少なくとも1年は必要かと思います。
通塾開始が遅くても合格する子の特徴
多くのご家庭は年中の秋には通塾を開始しますが、年長になってからの通塾でも志望校に受かる例はあります。
そうした合格者にはどのような例があるのでしょうか?さまざまな体験談から読み取れる特徴をまとめてみます。
指示が通る
幼い子に指示を通すというのは、予想以上に難しいことです。
何か気になることがあったり、お友達にちょっかいをだされりすると、子どもの集中は簡単に切れて大人の指示を聞き逃してしまいます。
「今は先生の話を聞くとき」としっかり意識をコントロールできる子は、どんどん知識を吸収できるので、短期間でも合格できる可能性が高いです。
一つのことを突き詰めた経験がある
何か疑問を持った時に、納得するまで調べる経験は、そこから知識を広げることにつながります。
たとえば電車が好きな子が、電車の型番号から数字にも興味を持ったり、鉄道の歴史や地理にも興味を持ったり。
直接受験と関係の無い知識であっても、脳が大量の情報に触れる経験していると、いざ受験勉強を始めるた時もどんどん知識を吸収することができます。
試行錯誤した経験が多い
失敗しても粘り強く取り組み成功した経験が多い子は、難しい問題に出会っても、
「工夫して繰り返し取り組めば必ずできる」
ということを知っているので、簡単に諦めることがありません。
結果的に一つ一つ着実に実力を積み上げていき、志望校合格に繋がると考えられます。
幼い子ほど早めの塾通いが吉
上記の「遅めの塾通いでも合格できた子」というのは親御さんの取り組みの結果もあるでしょうが、とにかく精神的に成熟していると言えます。
逆に、指示がなかなか通らなかったり、飽きっぽかったり、できないことをすぐに投げ出してしまったり、など精神的に幼く見える子であれば、むしろ受験勉強を通して成長することを目指すべきでしょう。
試験問題について調べた際にも述べたように、小学校受験は単なる知識の詰込みだけでなく、「品格」を身につけていく教育でもあります。
集団内での振舞い方や巧緻性も、経験を積み重ねることで必ず成長していきます。
「うちの子には早いからもう少し成長するまで待とう」と通塾を先延ばしにするより、早めのスタートを切ることによって、お子さんが楽しみながら自然に成長していける環境を整えてあげるのが良いのではないでしょうか。
結論:我が家は小学校受験をしない。しかしお受験の長所は取り入れたい
結論から言うと、我が家はお受験をしません。
理由は下記の通りです。
・中学受験をする予定
・大学付属校は考えていないので「中学受験を回避」という選択肢は無い
・中学受験対策系の私立小学校は自宅から遠いため、通学時間が中学受験対策が始まった時に負担になる
ただし、お受験で身につける能力や知識は、考える力の土台であったり、コミュニケーションや教養といった生きる力といえるものです。
ぜひ我が子の力をより豊かに力を伸ばしていけるよう、今後の知育にお受験の視点を取り入れていこうと思います。