現在4歳の長男は、1歳頃から文字が好きで、気づいたら平仮名カタカナ数字、そして簡単な漢字を読めるようになっていました。
折角なので今年6月に行われる漢字検定で10級(小学1年生レベル)を受けてみようかということになり、主に週末を使ってゆるーく勉強をしています。
慎重な性格の長男はとにかく「失敗したくない」
長男はとても慎重な性格で「失敗」が大嫌いです。
新しい事に遭遇すると、まずはじっくり観察し、頭の中シミュレーションを何度もして「失敗しない自信」がつくまで決して取り組もうとしません。
たとえばトイレトレーニングも時間がかかり、3歳にはおむつが外れたらいいなと思っていたのですが、結局4歳になってようやく完全に外れました。
ただその後トイレの失敗は全くありません。
「失敗しない自信」は確かなようです。
歩き始めるのも1歳半過ぎ、滑り台を滑れるようになったのはもうすぐ4歳になろうという頃でした。
危なっかしいことをしないでくれるので、見守る親としては安心ですが、
多少失敗してもいいからチャレンジすればいいのに
と、つい思ってしまうものです。
慎重なことは決して悪い事ではありません。
ただ、何か新しいことにチャレンジしなくてはいけない機会はこれからたくさんありますし、その度に毎回「失敗したくない」と過度にストレスを感じてしまうのは可哀そうだとも思うのです。
得意を伸ばして自信をつけよう「漢字検定」への挑戦
そんな慎重な性格の長男なので、無理に苦手なことをさせようとすると逆効果。
そこで、元々本人が得意な「文字」で成功体験を積んで、「できる」という自信をつけさせようと考えました。
基本のテキストと過去問集
漢字検定は10級からスタートして、小1、小2と学年相当の出題範囲が決まっているので対策が立てやすいです。
まずは基本の問題集と過去問集を用意しました。
どちらも日本漢字能力検定協会が出版しているものです。
4歳の子にはマス目が小さく書きにくいので、拡大コピーを取って書き込みやすくしています。
お風呂ポスターで読みの練習
小学1年生のお風呂ポスターを貼って、入浴時に毎日眺めています。
父親(子どもたちのお風呂担当)とのコミュニケーションにも役立って毎日楽しそうです。いつの間にか1歳半の次男も「大」の字を覚えて「おーきい!」と読んでいます。
先日2/4の立春の日に長男がカレンダーを眺めながら
「りっしゅんはおんおんだね」
と言い出したので、一瞬何のことか分からなかったのですが、
「『立春』の『立』と『春』はどちらも音読みだね」と言いたかったようです。
お風呂ポスターの漢字表に音読み訓読みが載っているので、自然と覚えた模様。
ただ「春」は小2の学習範囲なので、「訓読みは意味が分かるもの、音読みは意味が分からないもの」と教えたのを、きちんと理解して応用できたということでしょう。
感心しました。
つい苦手潰しをしたくなるけれど・・・
私も夫もつい「苦手を無くさなくてはいけない」と考えてしまうのですが、この年齢になってみて思うのは、
「苦手潰しは一生終わらない」
ということです。
完璧を目指そうとしても、それは決して叶わないこと。
まして苦手なことに向き合い続けるだけでは心を消耗してしまいます。
もちろん受験などで厳しく「結果」を求められる場面の特に直前期には、苦手を確実に潰すことで一点ずつ得点を積み上げることが必要。
しかしまだ幼い長男には、それよりも後々の人生で大きく成長できるための土台を大きく強く作ってあげたいと思います。
「伸びしろ」はまずやってみて初めて生まれるもの
よく「あの子には伸びしろがある」と言いますが、
そもそも伸びしろは「もしやってみた場合に伸びる可能性がある」という事。
やらなければ絶対に伸びないのです。
この「やってみる」ができるか否かは、中学受験で受験生を指導していた時にも本当に重要だと感じました。
そして「やってみる」には根本に「自分はできる」という自信が必要です。
どんなに頭の回転の速い子であっても、「できない」と思ってしまうとそこで思考も行動もストップしてしまうのです。
だから逆にぐんぐん成長する子はとにかくポジティブ。
失敗を恐れません。
そして仮に多少不器用な子であっても、「やってみる」ができる子は最終的にしっかり結果を残すことができます。
まとめ:自信(=自己効力感)は生きる力そのもの
ものすごいスピードで変わりゆく世の中。
子どもが社会に出た時にどんなスキルが必要になるのか、正直想像もつきません。
ただ、どんな社会であっても「まずはやってみよう」という行動力があれば、
その時に求められるものを自ら学び身につけることで、
しっかり社会に適応していけるのではないかと思います。
そのためには「自分ならできる」と実感できる成功体験をたくさん積み上げてほしいと思い、
長男には得意の「文字」の力を伸ばしてもらい、
色々なことに対して「やってみる」ができる自信の土台を固めていってほしいと考えています。