元塾講ママのシンプル知育

元中学受験塾講師。5歳と2歳の息子たちの「塾無し中学受験」を目論んでいます。

こぐま会「全国用事発達診断テスト」で反省したこと

以前小学校受験について基本的な情報を調べてみました。その際に、たとえ受験はしなくてもお受験で学ぶ内容は子どもの能力をバランスよく伸ばすものだと知り、息子たちの日々の知育に生かしています。

そこで、こぐま会が主催する「全国用事発達診断テスト」を長男に受けさせてみました。

 

jukukoumama.com

全国幼児発達診断テストとは

KUNOメソッドで有名な幼児教室「こぐま会(https://www.kogumakai.co.jp/)」が主催する、主に新年長児と新年中児を対象とした「考える力の発達」を測る発達診断テストです。

 

自宅学習をサポートするオンラインサービス「ふでまる道場(https://fudemaru.jp/)

」に会員登録すると申し込みが可能になります。

「訓練によって身に付けた能力ではなく、生活や遊びの中で培った力がしっかり身についているかを、6つの領域から問題を考え、子どもたちにも楽しく取り組んでもらえるテスト」

とのことで、現在の我が子の学習において、バランスよく能力を伸ばせているか、今後の学習の参考の一つになればと考えて申し込みました。

いざテストに挑戦!と思ったら・・・

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事前にweb登録すると、自宅に問題が郵送されてきます。

自宅でPCやタブレットで問題を視聴しながら、ペーパーに解答する形で受けます。

3/16~3/30が受験期間なので、この週末に受けようと思い、次男のお昼寝タイムにテストを始めました。

しかし、3問ほど進んだところで、突然泣き出す長男

長男のただならぬ様子に「これはまずいと思い」テストは中断することにしました。

(後日再受験できるのかは分かりませんが、無理に受けさせても本人のためにはならないと判断)

長男が泣きだした理由

ようやく長男が落ち着いたところで、泣き出した理由を尋ねてみると、

「『やめ』が嫌だった」

とのこと。

問題ごとに解答時間が決まっているので、問題が読み上げられた後、10秒ほどで解答しなくてはいけません。

一問ごとに解答時間が終わると、「やめ」の合図があり、たとえ解答できていなくても次の問題に移ることになります。

これまで制限時間のかかるテストを受けたことのなかった長男は、この初めての形式にパニックになってしまった模様。

思ったよりもハイペースに問題が進むので「一問目からつまずいているな」とは感じましたが、「まあ徐々に慣れるだろう」と思っていました。

しかしそれが甘かった。

 

1問目でつまずいたことで、長男は出だしから完全に心が折れてしまっていたのでした。

普段のワークと今回のテストは全く違った

長男は「Z会」と「がんばる舎」を受講しています。

Z会の1か月分がすぐに終わってしまうので、次月の教材が届くまでの繋ぎとして「がんばる舎」を追加しました。

どちらも良質な幼児向け教材で、特に「がんばる舎」は小学校受験にも対応可能な内容です。

毎晩寝る前の30分ほどをワークの時間と決めていて、長男本人も毎日やらないと気持ち悪く感じるほど、ルーティーンとして確立しています。

今回の全国幼児発達診断テストと普段のワークの難易度に大きな違いは無いのですが、決定的に異なっていたのは

「一人で解かなくてはいけない」ということ。

普段のワークは私や夫と対話をしながら進めているので、時にはヒントをあげたり、冗談を言い合ったりして、遊びの延長のように進めています。

しかし今回はテストですから、隣に座っていてもヒントは一切あげられません

「これで合ってる?」と息子が聞いてきてもそれに答えることもできません。

長男からすると、普段は「何かしら話してくれるのに、なぜ今回はいつもと違うの?」と不安になったことでしょう。

それに加えて制限時間のプレッシャーという初めての経験に、完全にパニックに陥ってしまったようでした。

失敗が大嫌いで慎重な性格の長男。いきなり大きなテストは早すぎた

長男は「初めてのこと」への警戒心が強くとても「慎重」な性格です。なんでもまずはよく観察し、それがどのようなものなのか理解してからでないと、なかなか行動に移せません。

たとえば、すべり台を一人で滑れるようになったのも4歳近くになってからです。(一歳半でどんどん滑ろうとする次男は真逆な性格・・・)

したがって、そもそも「テスト」がどんなものなのか、

  • 一人で解く。質問はできない
  • 解答時間が限られている
  • できなくてもどんどん先に進む

ということを事前に繰り返し・しつこいほど・入念に伝えるべきでした。

そしてその上で、小さなテストからコツコツと成功経験を積む必要もあったと思います。

まとめ

今回のことで、子どもの性格や個性をしっかり見極め、適切なタイミングで体験を積んでいくことが大切だと痛感しました。

長男の慎重な性格自体を私はネガティブなものとは思っていません。物事に丁寧に向き合うことは美点です。

しかし、それが長所として発揮されるか否かは、親としてどうかかわり、伸ばしていくかにかかっていると思います。

特に長男にとって重要なのが「自信」育てること。

小さな成功体験を積み重ねて、いずれ大きな物事にチャレンジできるよう、自信という土台を今からしっかり築いていきたいと考えています。