つい先日「Z会幼児コース年中」の4月号が届きましたが、「年中から一気にボリュームが増える!」との評判は本当でした。年少との違いや教材から読み取れる「狙い」を考察し、これからの知育・学習の道筋をつけていきたいと思います。
Z会の本領発揮!年中向け教材には提出課題がある!
Z会の通信教育 と言えば、難関大学への高い合格実績で有名ですが、その特徴の一つが丁寧な添削指導。幼児コース では年中向け教材から提出課題が始まります。
今回届いた各教材の特徴と感想を述べていきます。
ぺあぜっと(ぺあぜっとi)
ぺあぜっとは親子で取り組む体験型教材です。
季節ごとの身近な動植物を観察したり、身の回りの物や体を使って親子で遊んだり、料理に挑戦したりします。
保護者向け冊子のぺあぜっと i には、どんな声掛けを子どもにすればよいのかなど、ぺあぜっとに取り組む際のポイントがとても丁寧に解説されています。
4月号にはタンポポやオオバコといった春の草花の観察があるので、休日などゆっくり散歩できる時に、親子でじっくり取り組むと良さそうですね。
Z会の優れているところは通信教育でありながら「体験学習」を重視しているところ。特別な道具が無くても簡単に取り組めて、しかも将来の教科学習につながるようによく練られた内容です。
かんがえるちからワーク
年少の1か月30ページから、年中では46ページに大幅ボリュームアップ。
年少では少々物足りないくらいの量でしたが、年中向け教材の実物を見て、これは油断しない方が良いな、と気を引き締めました。
ひらがな、図形、生活(マナーや道徳)、間違い、論理といった内容がバランスよく入っています。
特に図形では実際に図形を描いてみたり、折り紙を折ってみたりと、体を使う体験がところどころあります。
こうした取り組みは、将来算数の図形問題に取り組む際に、頭の中で図形をリアルに描ける力に繋がるのではないかと思います。
ひらがなだいすきワーク
ひらがなの書き取り練習用ワーク。年中ではひらがなを書く練習が本格的に始まります。
4月~9月までの半年分が、4月号でまとめて届きます。1冊は12ページ。
最初は「い」「に」といった直線から成るひらがなからスタートし、最終的に「ゆ」「を」といった複雑な曲線のひらがなに徐々にレベルアップする構成。
ホワイトボードマーカーで繰り返し書いて消せる「ひらがなれんしゅうボード」もあります。
長男や次男はホワイトボードが大好き。100均で買ってあげたところよく落書きをしているので、これは喜びそう。
ぺあぜっとシート
Z会の醍醐味、提出課題(絵を描く)が年中からスタートします。狙いは下記の3つ。
- テーマに沿って親子で話し合い、自由な発想を促す
- 体験を思い出し、言葉や絵に置き換える力を育む
- 返事が届くことで人に伝えることが楽しくなる
長男はお手紙ブームでもあるので、担任の先生からお返事が来たらさぞや喜ぶだろうと思います。
中にはどうしても絵を描こうとしない子もいると思いますが、その際には無理に絵を描かせようとしなくて良いとのこと。
課題について親子で話し合った内容を、おうちの方が詳しく書いて提出すれぼOK。
結果だけでなく考える過程を評価しようということなのでしょう。
まさに「あと伸び」を本気で目指す教材だと感じます。
提出方法
の2つから選べます。
その他の冊子類
保護者向けの冊子類はいずれもとても丁寧に書かれており、一つ一つの教材の狙いが詳しく説明されています。
また、Q&Aが充実しており、たいていの疑問には先回りして答えてくれています。
隅から隅までしっかり読むことで、親自身にとっても大変勉強になります。
まとめ:Z会幼児コース年中は提出課題が始まり、Z会らしい指導が本格化。親子で楽しみながらじっくり丁寧に取り組もう
Z会は親の関りが大きい通信教育と言われています。たしかにその通りですが、幼児期に親がしっかり子どもと向き合うことがあと伸びの土台を作る、というのは間違いないはずです。
また年中から始まる提出課題は、これまで親子で完結していた「楽しいおべんきょう」に、第三者からの評価も加わることになります。
これは小学校から始まるテストや試験への橋渡しにもなるでしょう。
何気ない日常の中での声がけの仕方や、身近な物を使った知育遊びなど、楽しく学べるヒントがたくさん詰まったZ会の通信教育幼児コース 。
私もZ会タイムを子どもとの楽しい時間にしていきたいと思います。