元スパルタ塾講師の私ですが、専門は国語。
一度しっかり中学受験の算数を網羅的に学習してみたいと思っていました。
そこで、市販テキストを使ってコツコツと中学受験算数の勉強始めようと思い立ちました。
昔からある算数への苦手意識
私は中学受験を経験していないので、小学校時代は学校の勉強しかしていません。
勉強全般に問題はありませんでしたが、算数は他教科と比べると苦手意識のある教科でした。
理由は3つあります。
理由① 計算ミスが多い
生来の大雑把な性格のせいか、計算ミスが多い方でした。
単元の理解は問題無くても、テストになると計算ミスが響いて減点が積み重り、得点があまり伸びないという結果に。
計算ミスは工夫や練習次第で減らすことができますが、
小学生の当時はそんなこと誰も教えてくれなかったので、点数だけを見て
「自分は算数が苦手なんだ」
と思い込んでしまっていました。
理由② 計算スピードが遅い
計算スピードもあまり速くありませんでした。
そのため、後半に出てくる応用問題に時間を充分に取ることができず、やはり得点が伸び悩む原因となっていました。
時間を気にせず解き直せば普通に解ける問題も多かったと思いますが、
やはりそんなことを教えてくれる人がいなかったので、
パッとしないテストの点数から
「自分は算数が苦手なんだ」
と思い込む原因になっていました。
理由③ 立体図形が苦手
女子に割と多い立体図形が苦手なパターン。私もこの典型でした。
どうしても頭の中で立体を描いたり視点を移動させることができません。
ただ「立体が超得意」というわけでなくても、考え方や訓練次第で解く方法はあります。
(同僚の算数の講師は、あの手この手で立体図形が苦手な子に指導していました)
やはりそうしたアドバイスをもらえる機会がなかった小学生時代の私は、
「自分が算数が苦手なんだ」
と思い込んでしまっていました。
塾講師時代 中学受験算数のレベルに圧倒される
中学受験に関する知識ほぼゼロの状態で講師として働き始めて一番驚いたのが、
算数のレベルの高さでした。
特に特殊算は小学校では習わないので、最初は解説を見てもさっぱり分かりませんでした。
「こんな難しい問題に10歳そこらで、しかもこんなに大量に取り組まなくてはいけないのか!」
大人の自分にも異次元な算数に取り組む小学生たちを、心の底から尊敬していました。
「必要」or「不必要」を見極める目を養いたい
約10年間受験業界にいたので、中学受験算数がどのようなものなのかは凡そ分かります。
ただ、自分の子どもたちの知育や将来的な中学受験を考え始めた今、
「算数への苦手意識を克服したい」
と思うようになりました。
それは今のままだと次のようなリスクがあると考えられるからです。
リスク① 情報の取捨選択ができない
塾、市販テキスト、知育教材、通信教育、アプリなど
子どもの算数力を鍛えると謳う情報は巷に氾濫しています。
もし自分にそれらの良し悪しを見極める目がなければ、
「あれも良さそう、これも良さそう」
と色々飛びついてしまい、
結果的に子どもに過度の負担を強いる事態になりかねません。
塾講師時代、まさにこの状態に陥っているご家庭をたくさん見てきました。
小さい時からたくさんの習い事に追われ、疲れ切っている子どもはとても多かったです。
情報の取捨選択は本当に大事だと感じます。
リスク② 子どもに算数の面白さを伝えられない
「この勉強はこんなことに応用されているんだよ」
「ここにもこの考え方が使われているね」
など、身近で具体的な事象と結びつけて説明されるとき、子どもは
「勉強は面白い」と感じます。
だから名物講師と呼ばれる先生たちは、例外なくテキストの内容から話題を広げ、
生徒たちに
「へー!!なるほど!!」と思わせてくれるのです。
しかし、算数についてあまり分からない状態では、
当然ながら勉強の面白さを伝えられません。
算数専門講師レベル、とまではいかないまでも、
まずは自分自身が算数の面白さを実感できるようになりたいと思っています。
リスク③ 「今は待つ」ができない
学習を進めていけば、苦手な単元も出てくるでしょう。
ただ、それは先々子どもが精神的に成熟していく過程で自然に克服できるものも少なくありません。
たとえば、3歳の子に足し算引き算を教えても、すっと理解できる子は少ないはず。
(中には天才的な算数っ子もいますが)
しかし小学校に上がる頃には、大半の子が無理なく理解することができるようになります。
脳の発達の結果です。
以前上記の記事で
「勉強を通して精神年齢を引き上げるのが中学受験」
という趣旨を述べました。
これはさらに言えば、
あまりに学習単元を理解できるまでのギャップが大きければ、
「精神年齢が追いつくまで待つ」
というのも必要な判断ということです。
中学受験国語の指導でも感じていましたが、ある分野を理解できるようになる発達スピードは、個人差がとても大きいのです。
うまく学習が進まなくなった時、
「この子にはまだ早いんだな。焦らず少し待ってみよう」
という判断をできる目を少しは養っておきたいと考えています。
まとめ:超基礎から無理なくコツコツ学習
自分の入試が差し迫っているわけでもありませんので、あまり気負わず、基礎からスタートして楽しみながら算数の学習を進めてみようと思います。
まずはこちらを使って進めていくつもりです。