優秀な子は「面倒くさい」と言わない。
これは私が塾講師時代にたくさんの子どもたちを見ていて確信したことです。
それは大人であっても同じで、
「面倒くさい」と言ってばかりの人に優秀な人はいないのではないでしょうか。
疑問に思ったことを調べたり、アンテナを張って新しい情報をキャッチしたり、
フットワークの軽さは、子どもも大人も優秀な人の特徴と言えます。
そこで今回は、「『面倒くさい』と言わない子に育てる」を目指し、
我が家の断捨離&片付けで取り組んだことをご紹介したいと思います。
面倒くさい=目的の行動までの障害が多すぎる
私自身は昔からどちらかというと面倒くさがりで、
宿題や書類関連など、なにかと期限ぎりぎりになってしまう子どもでした。
(小学生の時は割と忘れ物も多かった気がします💦)
なぜかと考えてみると、
周りの環境が、
目的の行動に取り掛かるまでにやらなくてはならない事(=障害)が多すぎた、
と気づきました。
たとえば、私の実家には収納しきれない物が多くありました。
(「物を大切にしなさい」と言われて育った親や祖父母世代には割と多いかもしれません)
その結果
何かをしようにもまずは片付けなくてなならない、
必要なものの定位置が定まらずいつも探し物をしている、
など、とにかく目的の前に片付けや探し物から始めなくてはならない状態。
だから、目的の行動よりも、それ以前にしなくてはいけないことを「面倒くさい」と感じていました。
大人になって実家を出てからは、割とすっきりと暮らしていたので、面倒くさいと感じることが少なくなり、自分も成長したのかなと思っていましたが、
最近なんだか昔の「面倒くさがり」な自分が出てきたように感じていました。
長男が「面倒くさい」と言うように! 自身の言動を猛省
最近色んなことが雑になってしまっている。
いつもイライラしてる。
そう感じていましたが、決定打になったのは、
4歳の長男が「面倒くさい」と度々言うようになったこと。
振り返ってみると、明らかに私の口癖が移っていました。
出産後、何かと物が増えたため、
「とりあえず持っている物」「とりあえずここに置いておく物」が家の中に溢れ、家の機能が効率悪くなり、
必要な物を探す手間も増えていました。
加えて、仕事や家事育児などで物理的に自由な時間が少なくなったこともあり、
「面倒くさい」が再び私の口から出るようになっていたようです。
そこで、
このままではまずい。
「面倒くさい」と大人も子どもも言わない家にしよう、
と決心し、本気でおうち改造に取り掛かることにしました。
面倒ではない=すぐに行動できる
目的の行動への距離と手間を減らすことで「面倒くさい」は減らせます。
特に毎日使うものは、使う場所、使う人の目線、動線を意識して、手に取りやすい場所への設置(面倒くさいと感じにくい配置)を意識しました。
保育園バッグ
保育園バッグ掛けを、リビング(我が家は一階リビング)から玄関に出るドアの近くに設置し、
登園時には子どもが自分で手に取れるように、帰宅時には子どもが自分で掛けられるようにしました。
バッグ類はつい床置きしがちですが、床に物があると掃除が面倒くさい。
遊ぶためのスペースを作るにも面倒くさい。
狭小住宅では、いかに壁面を上手く使うかが勝負です。
連絡帳
子どもたちの通う保育園は手書きの連絡帳。
ダイニングテーブル脇にリビングの細々した入れ物を収納する小物ボックスを設置。
帰宅後すぐにここへ連絡帳を入れ、翌朝記入しています。
筆記具も一緒にあるので、連絡帳や持ち物への名前をすぐに記入できて面倒くさくないです。
配布物
園からの配布物はしまい込まず、フックに挟んで小物ボックスの縁に引っかけることに。
ケースにしまったりスマホで写真に撮って保存するなどもしていましたが、かえって面倒くさく、チェックしなくなってしまうので、
基本はその日のうちに目を通して提出物は確認・記入し、どうしてもまだ必要な物のみ挟んでおきます。
あえて目のつくところにあれば、挟むにも限度があるので自分の性格上イラっとして捨てるだろうとの目算。
来客があるときはボックスの後ろにさっと入れてしまいます。
図鑑・絵本
「〇〇って何?」「なんで〇〇なの?」と質問攻めの幼児たち。
面倒くさがらずすぐに調べられるよう、図鑑をリビングのテレビ下にまとめて置いています。
他にもたくさん本がありますが、たまにしか読まない物は3階の子ども部屋へおもちゃと一緒に置いてあります。
テレビはDIYで壁掛けできるようにし、棚もピッタリサイズで作成しました。
(狭小住宅にとって既製品のテレビ台や本棚は奥行きが大きすぎるのです・・・)
2週間に1回図書館から借りてくる絵本もここに置いています。
絵本のラインナップが変化すると、子どもたちは
「新しい絵本が来たー!!」と喜んですぐに取り出します。
たくさんのおもちゃに本が埋もれていないからこそ、景色の変化が目立ち感動も大きいのかもしれません。
お絵描きセット・筆記具
「〇〇出してー」と言われると、つい面倒くさく感じていたのですが、
次男が2歳になり、危なげなく筆記具を使えるようになってきたので、
子どもが自分で取り出せる位置にお絵描きセットや折り紙などを設置しました。
引き出しから全部出してリビングにバラまくこともしばしばですが、
定位置が決まっているので、ある程度は自分で片付けをしてくれます。
自分で出して自分で片付ける練習は自立への第一歩。
その代わり、リビングに置くものは厳選して散らかり過ぎを防止。
どうしても他のおもちゃで遊びたいと言う場合は、自分で3階から取ってくるように言います。
(おもちゃのためなら子どもは絶対に面倒くさがりません )
リビング学習の道具
子どもたちはダイニングテーブルで学習をするので、その脇に学習道具をまとめました。
なんでも長男のマネをしたい次男のためもあり、
それぞれに棚を分け、筆箱も別々に用意し、
「自分の勉強道具」を意識させています。
長男が勉強し始めると、次男は「〇〇くんもおべんきょうする!!!」と騒ぎ出します。
以前は「やかましい・・・」と感じてしまうくらい心に余裕がありませんでしたが、
片付いてからは「可愛いな」と感じるゆとりがまた出てきました✨
まとめ:子は親の鏡 長男が「面倒くさい」と言わなくなった!
子どもにとって使いやすい、ということは大人にとっても使いやすく片付けやすいということ。
シンプルな仕組み作りが、親子の心のゆとりにも繋がるのだと実感しています。
その結果、ここ最近長男の口から「面倒くさい」と聞かなくなりました。
私自身も殆ど言わなくなったと感じます。
子どもは親の鏡とは言いますが、今回子どもの姿から自身の言動を振り返ることができて、本当に良かったです。