分数の概念を説明とする長男
今日、年長の長男が3/4個にカットされたリンゴを見て、なんとか整数で表したくなったらしく、一生懸命伝えてきてくれました。
「もしリンゴが10個あるとしたら・・・」
と考え始めて、整数では表せないことに気づく。
「じゃあリンゴが15個あるとしたら・・・」
やはり整数では表せないと気づく。
「じゃあリンゴが20個あるとしたら、半分は10個だから、さらに10個の半分の5個を足して、15個が3/4ってことだよね!」
ようやく数を正解できました。
小学校で分数の掛け算を習えば、20×3/4ですぐに計算で出せるわけですが、まだ長男は分数の四則演算も整数の掛け算・割り算も習っていません。
整数の足し算引き算しかできない中で、自分の持てる武器を駆使して答えを出そうとする姿勢にけっこう感動しました。
ちなみにもしリンゴが8個あったら、3/4はいくつ?と質問したところ、一生懸命考えて6個と正解でした。
公文を休会
実は公文を少し前からお休みしています。
このまま退会するかもしれません。
理由は、彼が元々持っている「いいところ」が萎んできてしまっているように感じたからです。
思考力を深めるにはゆったりできる時間が必要
息子のいいところというのは、深く深く物事を考え、自分の言葉で表現できるまで納得しようとするところ。
つまりは言語的思考力の深さです。
元国語講師の私から見ても、なかなかなものだと思います。
そんな、じっくり考える時間が、プリント学習に追われる中で削られていくのを薄々感じていました。
もちろん、宿題の枚数を減らすのも手ですが、そうすると月々7700円という金額は妥当なのだろうか、とモヤモヤしてしまいます。。。(←貧乏性)
もし私が専業主婦で息子が幼稚園に通っていて、帰宅時間がもっと早かったなら、公文をしても息子の自由な時間を削るようなことにはならなかったかもしれません。
ただ、共働きで朝夕の自由時間が限られる現状では、息子にとって伸び伸びと興味関心を突き詰められる時間を優先したいと思うに至りました。
公文が合う子は処理速度が速い子
もちろん公文で楽しく学んでいるお子さんも知り合いにいます。
その子はとにかく頭の回転の速いタイプ。
色んなことに好奇心が向いており、1を聞いて10を知るような子で、塾講師時代に出会った、開成などの御三家に受かる子たちに通じる賢さを感じます。
聞いてみると既に国算英の3つを受講していて、どれもE教材くらいまで進んでいるそうなので、かなりのハイペースです。
おそらく、知能検査をしたら処理速度がかなり高いのではないでしょうか。
かたや息子は決して処理速度が速いタイプではなく、おそらく言語理解に少し偏っているタイプではないかと感じます。
処理速度が高い子はサクサク気持ちよく解けるので、むしろ量をこなすこと自体が快感になるかもしれません。
しかしじっくり深く考えたい子は、表面的に数を操作するだけの反復計算は苦行に感じやすいと思います。
要は、公文自体の問題というより、我が家のライフスタイルや息子の個性と公文の特性との相性の問題なのでしょう。
漢字・文章読解・文章題にシフト
息子の強みは言語理解と改めて気づき、限られた時間を彼の強みを伸ばす方向にシフトしました。
国語の先取り学習についてはこちらの記事でご紹介しています。
漢字
息子は漢字大好きっ子です。
趣味は漢字辞典を読むこと。
放っておくと一日中漢字辞典ばかり読みかねないないほどです。
部首や音訓、成り立ちについて自分なりに仮説を立てて、辞書で検証するのが楽しいそうです。
ちなみに、夫も漢字が得意で未就学児から漢字辞典を読みまくっていたそう。
誰に言われるでもなく、親子で同じ行動をとっていて不思議です。
なので、こちらの問題集で漢字の先取りを進めています。
せっかく好きな事も負担が大きくなると義務に感じてしまうので、あくまでさらっとどんどん先に進むよう意識しています。
漢字辞典は、息子の大好きなドラえもんのこちら。
国語辞典も一緒に用意しました。
文章読解
長所の言語能力をもっと伸ばしたいので、どんどん先取りで上の学年の抽象度の高い文章にも慣れるよう、こちらの問題集に取り組んでいます。
小1小2は終わり、現在小3にも難なく取り組んでいます。
漢字好きが功を奏して、上の学年の文章も楽々読めます。
そろそろハイレベとか最レベのような難問集にも、週末にでま取り組むべきか検討中。
文章題(算数)
公文での計算の先取りは息子に合わないと気づいたわけですが、文章題はどうかなと思い、こちらに取り組んでます。
シンプルな作りでとてもいいですね。
計算よりも楽しそうに解いています。
百マス計算
嫌にならない程度に、ということで公文から百マス計算に切り替えました。
計算に関しては、特に今のうちは学年相当の内容をきっちり反復する方が彼にはあっているかなと思います。
子どもの強みを生かす
言語的な思考力に重きを置いた成果なのかな、と感じたのが冒頭の3/4個のりんごに関する長男のエピソードです。
けっして算数の数や図形が嫌いな子ではないので、無理な先取りで負荷をかけないことで自分なりに思考するゆとりが生まれたのかもしれません。
算数で躓かせなくない、という焦りから、せっかくの彼の良いところを潰してしまいかねなかったな、と反省です。
思えば、長男は、1歳でひらがな・カタカナ・アルファベットを自然にマスターした、筋金入りの言語理解優位タイプ。
言葉で筋道を立てて考えられる息子の良いところを、しっかり伸ばしていきたいと改めて思います。