元中学受験塾国語講師の私。
子どもたちの国語学習については、あまり特別なことはしていませんが、
・絵本の読み聞かせ
・会話の語彙レベルを下げない
・なるべく子どもに「長い文」で話させる
の3点を意識しています。
5歳の長男や2歳の次男と会話していると
「もうこんな表現を使えるようになったんだなぁ」
と感心することもしばしば。
嬉しい気持ちになりますが、忙しい毎日の中でつい忘れがちなってしまうので、備忘録として記録してみます。
「残念な気持ちを持ちながら」
ある日の夕方、保育園からの帰りに長男がお友だちと3人と公園で遊んでいました。
すると突然雨が降ってきたため、急いで解散しそれぞれ帰宅することに。
友だちと別れ雨、どんどん足が強くなる中を歩いていると、長男がポツリと、
「みんな残念な気持ちを持ちながらおうちへ帰ったのかなぁ。」
と呟きました。
「ほほう、上手い表現だなぁ」と私は感心。
そしてすかさず、
「そうだね。もっとみんなで遊びたかったけれど、雨が降ってきてしまって残念だったね」
「みんな、残念な気持ちを抱えながら今ごろおうちに向かって歩いているのだろうね」
と子どもの言いたかったであろう背景を補足したり、接続語を補いながら言い換えてみました。
なるべく子どもに「長い文」で話させる
子どもとの会話で意識しているのが、この「長い文」を口で言えるようにすること。
まだ語彙力が弱く、間違った言葉の使い方も多い幼児なので、ついこちらの言葉を被せたくなってしまいますが、そこはぐっと我慢。
子ども自身が話しきるまで待ち、その上で正しい言い回しに変えたり、足りない主語などを補足したりしています。
優秀な子の親は聞き上手
これは、塾講師時代の経験から実感していることですが、とにかく優秀な子の親御さんは「聞き上手」。
勉強の大好きな子が、塾で習ったことをお迎えに来た親御さんに
「〇〇って~で、△△だから~なんだって!」
と目を輝かせながら話す様子を何度も見てきましたが、おうちの方はいつもニコニコと聞いてあげていました。
特に小さい子って「あのね!聞いて聞いて!」と、とにかくお母さんやお父さんに自分の発見や思ったことを話したがるものですよね。
中学受験で上手くいく子というのは、この「聞いて聞いて!」の心を失わず、まっすぐ素直に育った子が多いように思います。
そのためには、親が子どもに上手に話させてあげることが欠かせません。
たとえ子どもが要領を得ない発言をしていてもイラっとせず、最後まで話しきるのを待ってあげたり、適宜言葉を補足してあげたりして、子どもが少しでも長く、そして論理的に話せるように誘導することが大切だと考えています。