元塾講ママのシンプル知育

元中学受験塾講師。5歳と2歳の息子たちの「塾無し中学受験」を目論んでいます。

【知育のためのおうち改造】② 本当に効果的なリビング学習とは

前回ご紹介した、この夏取り組んだ「知育のためのおうち改造」

心に余裕をもって子どもと接したい、との思いから本気で家を片付けました。

 

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その中で「実現したいことの優先順位をつける、を意識した」と述べましたが、

私が最優先で考えたのは「リビング学習を極める」でした。

 

そこで今回は、塾講師時代の経験も踏まえて、効果的なリビングについて考え抜い成果をご紹介したいと思います。

 

 

 

本当に効果的なリビング学習とは

 

親の目が行き届くことから、幼児~小学くらいまではリビング学習が良い、というのはもはや常識。

個室に一人で勉強に取り組むというのは、幼い子どもにはまだまだ難しいものです。

実際私が塾で関わったご家庭の9割はリビング学習でした。

しかし、皆が皆学習習慣が身について成績が良かったいうわけではありません。

ではどんなリビングであれば、子どもの学習がうまくいくのでしょうか。

 

リビング学習がうまくいっているパターン

実際におうちを見ることはありせんでしたが、面談などでおうちの方と話したり、子どもたちの何気ない発言から推察すると、リビング学習がうまくいっているご家庭には、次のような特徴がありそうです。

※「うちはいつも散らかっている」など、平気で子どもは家の恥部を暴露するので怖いですね・・・

 

・テーブルの上は基本的に更地(何も無い)

・テレビをつけっぱなしにしていない(観る時間が決められている)

・遊ぶスペースが決まっており、テーブルから離されている

 

テーブルの上は基本的に更地

テーブルの上に物が無ければ、片付けから始めなくても、すぐに勉強に取り掛かれます。

大人も、作業にさっと取り掛かれるので、特に余計な紙類がたまりにくくなるでしょう。

 

紙類といえば、塾講師時代の優秀な子たちは、とにかく提出書類の提出がとっても早かった!

おそらく、子どもの帰宅後すぐに親御さんが書類に目を通し記入していたのでしょう。

これができるためには、書類や物が積み上がったテーブルでは不可能。

テーブルの上がいつも更地で、塾バッグ置き場や書類を出す場所なども、ルール化され習慣化されていたものと推察します。

 

テレビをつけっぱなしにない

リビングにテレビがある家が大半だと思いますが、基本的に優秀な子の家では

「朝だけ時計代わりにつける」など、時間を決めていたり、

「食事中はテレビを消す」などルールを決めたりしている場合がほとんどでした。

 

テレビ番組は当然ながら勉強しようとする子どもの集中を妨げます。

また、テレビはちょうど良いところにCMが入ったり一つ番組が終われば次の番組の予告があったりと、「見続けさせる仕組み」が満載で、いったん見始めてしまうと、次の動作に移るハードルが上がってしまいます。

 

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遊ぶスペースが決まっており、テーブルから離されている

おもちゃが視界に入れば子どもの集中は散ります。

 

また、弟妹のいるご家庭で多い悩みが「下の子が上の子の勉強を邪魔してしまう」というもの。

保護者面談でもよく耳にしました。

 

ただ、意外と幼い弟妹がいる長男長女に優秀な子が多かったのも事実で、こうしたご家庭では、遊ぶスペースとリビング学習用のテーブルをうまく離していたようです。

またたとえリビングが広い空間でなかったとしても、

おもちゃが視界に入らないよう座る位置や角度を工夫する

お絵描きや折り紙など下の子も静かに集中しやすい遊びに誘導する

など、兄弟姉妹それぞれが過ごしやすくなるよう、工夫されている親御さんが多くいました。

 

何か課題があったときに「前向きに解決策を考える」というのも、優秀な子の親御さんの特徴かもしれません。

 

リビング学習がうまくいかないパターン

 

上記の3つを反転させたものですね。

テーブルの上に物があれば、片付けから始めなくてはならず勉強が面倒に。

テレビがつけっぱなしだと、とにかく気が散る、行動が遅くなる。

近くで兄弟姉妹が遊んでいれば、すぐにちょっかいを出される(そしてケンカに)。

 

「賢い子はどんな環境でも勉強できる」とも聞きますが、それは勉強の種類にもよります。

たとえば、普段は兄弟姉妹が賑やかに遊んでいる中でも勉強できるけれど、

志望校の過去問だけは静かな環境で解く、と決めているご家庭は多いはず。

ですから、勉強するための環境は落ち着いているに越したことはないと思います。

 

我が家のリビング作り ポイントはおもちゃのすみ分けと教材の位置

そこで、この夏取り組んだ我が家のリビング作り。

主に2つの工夫をしまいした。

 

 

ポイント① おもちゃを2種類に区別 リビングと子ども部屋に住み分ける

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けして広いとは言えない我が家のリビングには、

絵本やお絵描きセット以外にも、ブロック、積み木、電車、ぬいぐるみなど

色々なおもちゃが置かれており、

・次男が長男の勉強を邪魔をしてしまう

・リビングがすぐ散らかって落ち着かない

という主に2つの悩みがありました。

 

そこで今回の片付けでは、思い切っておもちゃや絵本の大半を3階の子ども部屋に移動。

リビングには、図鑑や図書館から借りた本、お絵描きセットと折り紙のみ残すことにしました。つまり

リビングには「落ち着いて遊ぶおもちゃ」

子ども部屋には「賑やかに遊ぶおもちゃ」とすみ分け、

次男が騒ぎたければ「子ども部屋で好きに遊んでもいいよ」とすることにしました。

これができたのは、次男がある程度大きくなり安全な空間であれば一人で遊ばせても大丈夫と判断したから。断捨離を徹底的にしたので、3階に危ない物は無く、狭小住宅かつリビング階段ゆえ、1階と3階でも音が筒抜けで、1階にいても3階で何をしているのか音で分かります。3階のもう一部屋が夫のワークスペースのため夫の目と耳も近くにあります。

 

ポイント② 「無いなら作ろう!」ワンアクションで取れる位置に棚をDIY

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「無いなら作ろう」が私なりの課題解決法。

細長い狭小住宅ですので、たいていの既製品家具は空間を圧迫してしまいます。

今回はテーブル脇のちょうど良い位置に、DIY超スリムな棚を作りました。

(木材は以前のDIYで余った物を引っぱり出してきたので、物の断捨離にもなり一石二鳥!)

今後受験勉強が始まった時も想定して、収納力は十分に確保しました。

 

「子ども達には前向きに課題解決を目指す人になってほしい」という私の思いもあり、こうして創意工夫する姿を見せるのも、何かしら良い影響になるかなと期待しています。

 

まとめ:悩みや実現したいことを具体的に掘り下げてみる

目指すゴールが具体的であれば、解決策は自ずと見えてくるはず。

子どもの成長に伴って仕組みが現実とは少しずつずれていくでしょう。

なので、ここをいったんは完成としつつも、より効果的なリビング学習を目指して、これからも改善し続けていこうと思います。