遊園地にまだ行ったことのない子どもたちを連れて、東京都の荒川区にある「あらかわ遊園」に行ってきました。
「あらかわ遊園」には小さい子ども連れだからこそ楽しめる工夫がたくさん!
実際に1歳と4歳を連れて遊んでみて、知育的観点からその魅力を伝えたいと思います。
あらかわ遊園とは
1922年(大正11年)開園の老舗遊園地であり、東京23区内唯一の公営遊園地である。面積約3万平方メートル。荒川区北部の隅田川沿いに所在する。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2018年から工事のため休園していましたが、2022年4月21日にリニューアルオープン。コロナ禍で事前予約制がとられていたものの現在は予約なしで入園できます。
料金(フリーパスの場合)
- 大人:1,800円
- 65歳以上:1,400円
- 中学生:1,000円
- 小学生:700円
- 未就学児(3歳以上):500円
- 2歳以下:無料
フリーパスは入園料+乗り放題。入場料と乗り物券を別々に買うこともできます。
詳しくは下記の公式ウェブサイトをご確認ください。
電車好きなら行くまでも大興奮!都電荒川線「荒川遊園地前駅」が最寄り駅。
我が家の4歳長男と1歳次男は、揃って大の電車好き!家にある乗り物図鑑をいつも二人で取り合って喧嘩するので「一緒に見てね!!!」と毎日注意しています。
(車、電車、飛行機などあらゆる乗り物を見事に網羅した図鑑。最近次男のために買いましたが、長男の食いつきもものすごいです!)
都内に残る唯一の路面電車である都電荒川線(東京さくらトラム)の「荒川遊園地前駅」が最寄り駅。
図鑑で見てはいたものの、初めて生で見て実際に乗る路面電車に息子たちは大興奮でした。電車好きのお子さんは、行くまででも喜ぶのではないかと思います!
知育的視点から
鉄道好きには地理に強い子が多いです。
私が塾講師時代に担当した生徒で、都内御三家に合格したある男の子。よく長期休みにご家族で国内旅行に出かけ、その際にいつも鉄道を利用していました。
ある入試の社会に、北陸新幹線の車窓から見える山脈に関する問題が出題されたのですが、実際に自分が旅行中に車窓から見た風景を思い浮かべて難なく正解していました。
もちろん地図帳で覚えるのでも良いのですが、やはり実体験は強いなぁ、と印象に残っています。
小さい頃、特に男の子は電車やはたらく車が大好きな時期を通る子が多いと思います。
そのままずっと好きな子も、興味が他に移っていく子も様々ですが、その時興味のあることを親もワクワクしながら一緒に体験することが、好奇心を広げていくことになるのかな、と思います。
シンボルは大きな観覧車!色とりどりでとても可愛い
「荒川遊園地前」駅を降りて園のゲートをくぐってしばらく進むと、住宅街の中に突如大きな観覧車が見えてきます。
子どもたちにとっては絵本では見たことのあった観覧車ですが、初めて本物を見ると、その大きさに圧倒されていました。
知育的観点から
色とりどりのゴンドラを見て、1歳の次男は「みどり!」「しろ!」と叫んでいました。子どもは赤青黄の3色からまずは色を認識するそうですが、いつの間にかこんなに複雑な色を知っていたのかと、驚きました。
また、
間近から見上げて「大きいね」
ゴンドラに乗り込んでみて「ゆっくり動いているね」
頂上まで来たときに「高いね」
など形容詞(形容動詞)や副詞を声に出すように意識していたのですが、次男を夜寝かしつける際に「今日は観覧車に乗ったね」と話しかけると「かんらんしゃ」「おーきい!」と答えていました。
きっとあんなにも大きい乗り物は初めて見たので、それだけ感動が大きかったのでしょう。これからも体験を大切に語彙を豊かにしていってほしいです。
実際に触れ合える「どうぶつ広場」
うさぎにモルモット。とっても可愛いです。餌やりもできます。
他にもアルパカ、ひつじ、ヤギ、カピバラ、カンガルー、ミーアキャット、フクロウなどもおり、ポニーの乗馬体験もできます。
知育的観点から
4歳長男は初めてモルモットを抱っこしました。
「優しく」「驚かせないように」と気を付けながら、恐る恐る触れる体験はとても新鮮だったと思います。
フワフワの毛並み、温かさ、重さ、小動物の速い呼吸、そして動物特有の匂い。
絵本や図鑑だけでは分からない、五感でのさまざまなインプットがあったはず。
塾講師時代に指導した、前述の御三家合格の男の子は、家でよく生き物の飼育をしており、責任感をもってお世話している話をよく聞かせてくれました。(基本的に親御さんは見守るスタイル)
特にメダカの飼育をしていた時に、酸素の量、掃除の頻度、餌の量など、可愛いメダカたちを長生きさせられるよう、熱心に理科の先生に相談していたのが印象的です。
生き物に触れる機会の少ない都会暮らしですが、色々工夫しながら「本の知識と体験を結びつけ、生きた知識にする」を大切にしたいです。
その他:豆汽車、メリーゴーランド、巨大トランポリンなど、コンパクトながらも子どもたちが喜ぶ仕掛けがいっぱい
長男も次男も豆汽車に大興奮でした。小さな汽車に乗ってゆっくり走るだけなのに、なぜあんなに喜ぶのか不思議ですが、幼少期の電車好きな子には大はまりだと思います。
また巨大トランポリンのような遊具や、巨大な滑り台など、体を使った遊びができ、日頃体力が有り余っているような元気なお子さんも満足いくまで体を動かせるはず。
ピクニックできるスペースもたくさんあるので、お店での食事が大変な小さいお子さん連れも、お弁当やおにぎりなどを持っていけばのびのび過ごせます。
施設全体が比較的コンパクトなのが大人にとっては非常に有難く、私も夫も疲れ過ぎず帰宅することができました。
我が家と同じような「ベビーカー+幼児」という家族が多く来園していましたが、そのくらいの子どもを連れて遊べる丁度良い施設というのは意外と珍しいのではないでしょうか。
そもそもは「生き物と触れ合える」というところに惹かれて家族で行くことにした「あらかわ遊園」でしたが、ちょっとした非日常感がたくさん詰まっていて、体験を知識に結びつけることができる、幼児期の知育にうってつけの施設でした。
「きっと定期的に行くことになりそうだね」との夫の言葉に、私も同意です。