子育てはただでさえ忙しいもの。そこに仕事・家事、そして子どもの知育や習い事、学習のサポートなども、と考えると、どれだけ時間があっても足りません。
そして時間の他にも足りないのが「体力」。
多くのママ・パパたちは、自分の事は後回しになりがちですから、どんなに疲れていてもきっと「気力」でなんとか毎日を乗り切っているのではないでしょうか。
しかし年齢と共に「気力で乗り切る」は限界がやってきます。これはまさに最近の私。
そこで今回は、ここ2か月ほど取り組んでいる、「食養生」と「知育」について考えてみたいと思います。
「食養生」に注目した理由
断捨離して家がすっきりし色々な負担が軽くなったものの、実はまだ何とか解決したいと悩んでいる問題がありました。
※知育の断捨離について ↓↓
それが「健康」。
ここ最近、自分や家族の健康面での不調が気になっており、根本的な解決方法を考えた時に「食事」の重要性に思い至りました。
そこで注目したキーワードが「養生」。特に「食養生」は東洋医学に基づく食事による健康法。特定の栄養素に注目するというよりも、体全体のバランスを見ていくので、家族それぞれの不調を根本的に解決できるのでは、と思いました。
問題①:私の「イライラ」と「疲れやすさ」
私が最近悩んでいるのが「昔よりもイライラしやすい」「疲れやすい」ということ。
元々断捨離に打ち込んだのも、この「イライラ」と「疲れやすさ」の解決が目的でした。断捨離でだいぶ楽にはなったのですが、それでもまだまだ。
特に2歳の次男はイヤイヤ期真っ盛り。
日常の些細なことが地雷となってイヤイヤが発動してしまいますが、なかなかそれを静観することができず、ついきつく当たってしまいがちに。そして後悔と自己嫌悪・・・。
明らかに長男1人だった時よりも、イライラの閾値が下がっているように感じていました。
また、次男の出産後からなかなか体重を戻せずにいました。その一番の原因が「疲れやすさ」。
運動を頑張るほどかえって疲れてしまい、しかも回復しにくいため継続できない。長男の産後と同じよう頑張ろうとしても、どうしてもできないのです。
イライラと疲れやすさは強くリンクしていて、疲れていると特にイライラしやすくなります。そしてイライラするとさらに疲れる。
こうした悪循環をどうにかしたいと悩んでいました。
問題②:体調を崩しやすくなった夫
夫は昨年夏、急性胆のう炎&胆管炎で胆のうを摘出しました。
元々は年に1回風邪を引くかどうか、というくらい丈夫だったのに、昨年の手術以降すでに5回も熱を出して寝込むことがあり、しかもスッキリ治りにくい。
仕事はどんどん忙しくなっており、このままでは体がもたないのでは、と心配が大きくなるばかりでした。
問題③:子どもたちのアレルギー症状
現在5歳の長男と2歳の次男ですが、この半年ほど夜中にひどく咳込みなかなか治まらない、という症状に悩んでいました。
病院を受診すると「咳喘息」との診断。
吸引薬や飲み薬、貼り薬などを処方されました。
(薬の種類の多さにぞっとしてしまいました)
夜中に咳込むと睡眠の質が下がるので、朝の寝覚めが悪く、疲れも溜まっていきます。すると機嫌が悪くなり、イヤイヤ期の次男だけでなく長男も癇癪を起しやすくなったように感じていました。
他にも長男はアトピーのような痒みが出てきて、「アレルギー体質」になってきているようでした。
こうなると勉強やピアノを頑張っても、痒みで集中しにくくなっていくようでした。
「食事」を見直す:家族全体に共通する原因・解決法は?
私が食事に注目したのは、つい手抜きしてしまっている自覚があったから。
・子どもの機嫌が良くなるからおやつを多めにあげてしまう
・仕事の後で疲れているから総菜やレトルトに頼ってしまう
・簡単だから肉系の丼物が多くなってしまう
など。「野菜を多めに」くらいは意識していても、砂糖や油が多かったり、出来合いの濃い味付けだったりと、気になっている点が多々ありました。
そんな時に、ある本と出会いました。
ダイエット本ですが、食事制限やゴリゴリの運動ではなく、「内臓を健康にすれば自然と適性体重になる」というのが趣旨。
ポイントは「血流改善」。内臓代謝を上げて血流がしっかり回るようにすることで、全身が健康になる、ということなので、家族全体で健康的な食生活を送るヒントが詰まっていると感じました。
我が家がまず取り入れたポイントは、
・具だくさんみそ汁
・白米に玄米を混ぜる
※我が家はまだ子どもが小さいので、100%玄米だと消化の負担が大きい
・油と砂糖を控える
・肉中心から魚中心へ
・調味料(醤油・みりん・味噌・塩・だしなど)を本物に
つまりは伝統的な和食中心の食事。
やってみると、意外と手間はかかりません。一汁一菜などのシンプルな食事に罪悪感があったのですが、「むしろそれが体にいい」とお墨付きをもらえたようで、気持ちの面でも楽になりました。
特に活躍しているのがこちら ↓↓
魚料理は子どもたちのために骨を取るのが面倒で避けがちだったのですが、こちらは最初から骨取りされているので、焼いて出すだけ。本当に楽だし美味しいです。
どうやら家族は肉よりも魚の方が食が進むようで、モリモリ食べてくれます。
ちなみにこちらの本では、「ハレの日(=食事を楽しむ日)」と「ケの日(=養生して内臓を労わる日)」という考えが紹介されていて、週末や特別な日には洋食や外食も楽しむことができるので、無理なく持続可能な点が優れています。
食養生を2か月続けた結果
2週間ほど食養生を続けたところから、目に見えて家族の健康面に変化が出てきました。
変化①:子どもたちのアレルギー症状が改善
子どもたちの咳喘息がピタッと止まりました。夜中ぐっすり眠れるので、朝の目覚めも良いです。
長男のアトピー傾向も治まり痒がらなくなったので、勉強やピアノに集中力できるようになりました。
長男は朝にピアノの練習・Z会のワーク・RISU算数をやるのですが、ぐっすり眠れて朝から頭が冴えるのか、朝食の前後にサクサク自分で進めてくれ、お陰で夜はゆったりと過せます。
食養生は内臓の負担を軽くし、しっかりと休めるので、自律神経や免疫機能の働きが整います。これはまさにアレルギー症状と直結するところなので、改善したのも納得です。
変化②:次男のイヤイヤ期や長男の癇癪が落ち着いてきた
やはりぐっすり眠れて朝の目覚めが良いからなのか、次男のイヤイヤも長男の癇癪も少し落ち着いた気がします。また、血糖値が乱高下するような食事を控えていることも、メンタルの安定につながっている可能性があります。
長男も次男も朝から機嫌が良いので、保育園への登園渋りがありません。
変化③:激務でも体調を崩さない夫
繁忙期ということもあり、多忙を極めている夫ですが、ここ2カ月は風邪らしい症状が全く出ていません。以前は季節の変わり目や忙しくなってくるとすぐに体調を崩していたので、傍目にも丈夫になったのを感じます。
本人も「疲れにくくなった」と実感しているようです。
胆のうが無いと油の代謝が苦手ですから、和食中心にしたのはとても理に適っていると言えます。
変化④:疲れにくくなりイライラも減った私。体重も減り始めた。
血流が良くなったからか、体の「重だるさ」が少なくなり疲れにくくなりました。生理前ですら「無性にイライラする」ということがあまり無いので、次男のイヤイヤも一歩引いて冷静に受け止められるようになりました。(私が落ち着いて対処することで、次男のイヤイヤが落ち着いてきた可能性も考えられます)
食養生のポイントは、砂糖を控えてむくみを解消し、油や肉を控えて胃と肝臓の負担を軽くして血流を良くする、というもの。
まさに身軽になった事で、心も軽くなったように感じます。
ついでに体重も減り始めました。
結論:シンプルな食事は持続可能な健康法
今回思い切って食事を見直すことで、我が家が抱えていた悪循環をかなり断ち切ることができたと思います。
鉄分・タンパク質、ビタミンなど栄養素はそれなりに意識して食事作りをしてきたつもりですが、もっと根本的な内臓の働きやバランスに注目する「食養生」を取り入れてみて、健康な食事というのはとてもシンプルなもの、という事に気づきました。
シンプルということは持続可能ということ。
勉強も知育も健康も、大切なのは長く続けていくことなのではないでしょうか。
情報も食事も滞るのは心身の健康に良くないのかもしれません。
これからも我が子、自分の体、家族の様子や変化をよく観察して、広い視野で必要なものを見極め、好循環を回していきたいと考えています。