勉強におけるノート作りは賛否両論。とかく細かい作業が好きなタイプの子の場合、ノートを作る事そのものが目的になってしまいがちです。
ちなみに私は大雑把な性格なので、昔からノート作りは苦手。
ただ、「書く」という行為そのものは思考の整理に役立つので、自分の作業や中学受験における国語指導にも、書くことを活用してきました。
そこで、今回は私がスパルタ塾講時代に必ず宿題に課していた国語の「復習ノート」についてご紹介してみたいと思います。
国語の読解問題に出題される文章ジャン
ルと特徴
まずは中学受験の読解問題で扱う文章ジャンルについて、ざっくりと特徴を整理してみます。
物語文
・登場人物
・心情
・場面展開
物語文の文章読解(記述・選択肢問題いずれも)この3つのどれか、もしくは複合の形で問題が作成されます。(語句・漢字などの知識系は除く)
したがって、問題はそれぞれの要素を正しく理解しているか、記述であれば過不足なく要素を含めることができているか、が問わ
れます。
説明文
あるテーマについて解説された文章。具体例
を用いながら、分かりやすく説明していきます。
したがって
・事実(具体例)
・抽象(まとめ)
を区別しながら、どの部分の抽象と具体が対応しているのかを正しく把握する必要があります。
文章全体を抽象化したまとめ部分もしっかりと捉えることが重要です。
論説文
・説明文(具体+抽象)
・筆者の意見
事実と意見が因果関係になるため、どことどこが対応しているかを正しくは捉えることが重要。
また意見部分は何度も繰り返されることが多いですが、言い回しは変化します。
そのため一見別の内容(意見)に見えても
、実は同じことを言っている、と分かるか否かで文章の理解度が雲泥の差。
随筆文
・筆者の体験
・意見(感想)
旅行や人との出会い、過去の回想など個人的な体験に基づく意見や感想を述べた文章。
論説文よりも論理構成が曖昧(文学的)な
ため、読み慣れないと掴みどころの無い文章と感じる。
豊富な語彙力を背景に持ち成熟した論理的思考力をもって読み進めないと、「言っていることは何となくわかるけれど、解答欄を全然埋められない」となりやすい。
難関校ほど随筆文を出す傾向がある。