元塾講ママのシンプル知育

元中学受験塾講師。5歳と2歳の息子たちの「塾無し中学受験」を目論んでいます。

自信・意欲を伸ばすなら「子どもに行き先を決めてもらう気ままな冒険」がオススメ

週末は丸一日、子ども(主に4歳長男)の意見を尊重して、乗り換えや行き先を自分で決めてもらってもらう「電車で冒険の旅」に繰り出しました。

どこに行きたい?

何線に乗り換える?

と私は質問し、あとは長男に決めてもらうだけ。

たまに途中下車して、近くにあった公園で遊んだり、開放されている大学構内を歩いて木陰で涼みながらおにぎりを食べたり、とても有意義に過ごしました。

この「子どもに行き先を決めてもらう気ままな冒険」、たった一日ですが子どもの成長を強く実感しました。

きっかけは一冊の本

鉄道で伸ばす子どもの地頭力

最近読んだこちらの本、正直なところそこまで内容が濃いわけでないのですが、ただ「子どもの『好き』を伸ばすこと」の大切さを思い出させてくれました。

 

これは私自身にも当てはまることで、反省すべき点なのですが・・・

「子どもの好きや得意を伸ばすべき」

と頭では分かっているのに、いつの間にか

「子どもの苦手を減らす」

に意識が向いてしまい、

苦手をどう補うか、強化するか、という方向に考えがちです。

「これができないとこの先困ってしまうのでは」と、つい先回りして子どもの将来を心配してしまうがゆえなのでしょう。

もちろん見逃してはいけないつまづきはあるので、好きなことだけやっていればいいわけではありません。

ただ意欲や好奇心の土台となる幼少期については、

「まずは好きなことや得意なことを伸ばす」

が最優先であることは間違いないはずです。

 

電車大好きな長男に行き先を委ねてみた1日

日曜の朝、自宅最寄り駅から複数路線が出ているターミナル駅に到着。

どの路線に乗るか、長男に尋ねました。

 

 

こちらに首都圏の路線図や主要な繁華街の地図が載っており便利です。

 

駅に着いたら、別の路線に乗り換えるか駅の周辺を散策するかも長男に決めてもらいました。

 

子どもたちがダンゴムシを触れることを初めて知る

 

途中、四ツ谷駅にやってきたのでここで途中下車し近くの公園で遊ぶことに。

次男は基本ベビーカー移動なので、自由の身になってウキウキです☆

しばらくすると子どもたちがダンゴムシを発見。

小さい子は本当にダンゴムシが大好きですね。保育園でも年齢問わず常にダンゴムシブームだそうです。二人とも当たり前のように手で触っていました。

虫が苦手な自分には絶対に無理ですが、虫が得意な方が生きやすそうだとは思うので、頼もしい方向に成長してくれて嬉しいです。

近くを中央線や総武線が走っており、「特急あずさ」も見れたりと、電車男子には二重に嬉しいスポットでした。

 

初対面の小学生にアマガエルを見せてもらう

次は南北線に乗りたいとのことで、どこで降りるか長男に聞くと「東大前」を指差しました。

せっかくなので大学の構内を散策してみることに決め、ベンチに座って遅めのお昼ごはんを済ませました。

一歳の次男はいつの間にかベビーカーでお昼寝中。

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すると虫かごと虫取り網を持った小学生と大人の集団が近づいてきました。

こちらに気づいて「こんにちは」と声をかけてくれたので、

「虫取りですか?」と私が尋ねると、

「田んぼでアマガエルを取ってきた」とのこと。

詳しい話は聞けませんでしたが、大学の水田施設で子供向けのイベントでもあったのでしょうか。

一人の男の子が籠に入ったアマガエルを見せて、

「全部で何匹だと思う!?17匹だよ!!」

と誇らしげに言うと、別の子に

「違うよ25匹でしょ!!」

と突っ込まれながら賑やかに去っていきました。

人見知りを発現して殆ど口を開かなかった長男ですが、みんなが去った後「アマガエル??」と、、、実は気になっていたようです。

知らない人会うのは恥ずかしいけれど、面白い出会いもある

そんな事をなんとなくでも知ってくれたらいいなぁ、と内心感じつつ、

でも長男のペースを大切に。

 

さすがにたくさん歩いて疲れたようで、長男も「もう家に帰りたい」と言い出したので、また電車を乗り継いで無事帰宅しました。

 

「夕飯づくりを手伝いたい」と強く主張

 

この日は、さすがに私もクタクタだったので、早く夕飯の支度を済ませたかったのですが、私がカレーの用意をしていると、

「包丁で人参を切ってみたい!」

と言って長男が言い出しました。

そもそも包丁を持たせるのも初めてな上に硬い人参というのも困ったな、と思いましたが、あまりに言うので少しだけ切ってもらいました。

一通りやって満足してくれたので、あとはぶなしめじを割いてもらうなど、簡単な作業をお願いしました。

「僕がお手伝いして、お母さん助かった?」と尋ねるので、

「もちろん!ありがとう!」とお礼。

役に立ちたい、という心意気が嬉しいですね。

 

「自分で決める経験」が「自信」になり「挑戦する意欲」を生み出す

・大好きな電車でのお出かけで

・自分で決めて一日楽しく過ごす

というある種の成功体験によって、自信がついたのでしょうか、

「自然とお手伝いしたい!」

「初めての包丁に挑戦したい!」

という意欲につながったように感じます。

 

普段から電車が大好きで図鑑を見たり、近所の線路から見たり、たまにYouTubeを見たりしていますが、

生身の体での遠出はそうした受け身の楽しみとは違い、まさに自ら頭で考え決定して、自らの足で動き続けます。

 

昔から慎重な性格ゆえ挑戦を避けがちな長男ですが、こうした自分で決めて行動し、そしてそれが「楽しい」に繋がることで、新しい事に挑戦する意欲が育つのかもしれない、と感じました。

 

子どもの大好きなことで、思いっきり子どもに任せてみる、

そんな一日は、私自身も新しい発見がありたくさん学ぶことができました。