元塾講ママのシンプル知育

元中学受験塾講師。5歳と2歳の息子たちの「塾無し中学受験」を目論んでいます。

算数専用タブレット教材の「RISU算数」に行き詰まったら計算力の補強を

5歳長男。次年度は保育園の年長組になります。

知育が中心だった幼児時代から、最近では学校での勉強を意識した取り組みに移行しつつあります。

将来的に中学受験も見据えているので、特に重要となる算数の準備は丁寧に進めたいと思い、子どもの様子を観察しながら様々な学習方法を試行錯誤しています。

 

RISU算数も万能ではない

 

 

中学受験で特に重要になるのが算数。中学受験界に長く身を置いてきた経験から、とにかく算数だけは苦手にするわけにいかない、と強く感じていました。

算数の学習方法を調べる中で見つけた「RISU算数」。長男は年少の秋からRISUきっず(未就学児向け)→ RISU算数(小学生向け)と進めてきて、現在引き算のステージまで進んでいます。

ですが、いったんしばらくRISU算数をお休み(2回目)することにしました。

昨年の夏まで半年ほどお休みしたのは、習い事などで若干オーバーワーク気味になっている、概念理解がカリキュラムに追いついていない、と判断したからでした。

しばらく休んだことで、成長に伴って余裕も生まれ、概念理解も自然に進んだので再開し、最近まで順調に学習していました。

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ですが今回再びRISU算数をお休みすることを決めたのは、大きな数を扱うようになってきて、計算力を補強する必要性を感じたからです。

 

RISU算数の長所

私が考えるRISU算数の優れている点は、主に以下の3点。

・無学年制で無理なく先取り学習できる

・思考力が身につく問題が豊富

・シンプルな画面設計で幼児でも集中しやすい

(他にも動画コンテンツが充実しているなど、気に入っている機能は多々あります)

ただ「RISU算数だけで万全か」というと、それは子どもによると思います。

(どんな勉強法でもそれは同じですね)

 

RISU算数がマッチするのは「算数天才児」 or 「計算力のある子」

中学受験業界にいると、たまにアッと驚くほどの算数天才児に出会うことがあります。

こうした子の幼少期のエピソードを聞くと、すでに1、2歳の頃からずば抜けた算数のセンスを発揮していることが伺えます。たとえば、

・1歳台から数に興味を示し、身の回りの物をなんでも数えまくっていた

・自然と計算興味を示し、親がちょっと教えるだけでどんどん問題を解けるようになった

・九九の存在を教えたらあっという間に全部に覚えてしまった

・2~3歳くらいで一人で計算ドリルを解き進めていた

というように、ある種のギフテッドといえるような、数・算数への興味を特に強く示めしていたというエピソードばかり。後々算数オリンピックを目指すような子も珍しくありません。

そしてRISU算数で最も高い効果を発揮するのは、上記のような

「幼児期から算数に高い適性を示すタイプの子」だと思います。

というのもタブレット学習という特性上、どうしてもメモを取りにくいので(RISUのタッチペンの性能はあまり高くありません)、なるべく暗算で進められないと正直しんどいのです。

その点、前者のような算数天才児はいつも頭の中で数や計算のことを考えているような子なので暗算力がどんどん上がっており、先取り学習可能で思考力系の問題も充実しているRISU算数との相性は抜群。

RISU算数にももちろん計算問題がありますが、標準的な子の計算力を十分に引き上げるには若干足りないように感じます。

(その点、そろばん教室や公文教室の膨大な反復学習は、継続さえできれば間違いなくほぼ100%の子どもが高い計算力を身につけられると思います)

 

そして次にRISU算数に適性があるのが「計算力のある子」

就学前であればくもんや市販のワークなどである程度計算に慣れていたり、小学生で計算ドリルをしっかり進められていれば、計算力を補完しながらRISU算数で思考力を高めていくことができると思います。

その証拠に、公文教室やドリルをやってきたものの、紙での学習に飽きてしまった子がRISU算数に切り替えたら一気に算数好きになった、という体験談をよく目にします。

 

計算トレーニング=筋トレ

算数力を運動能力に置き換えてみると、次のように言えるのではないでしょうか。

計算力のある子=足の速い子

計算能力はいわば足の速さ。足が速いだけでスポーツができるわけではありませんが、足の速さが重要な基礎能力であることは間違いありません。

そして走りも計算力も、正しい方法で学べば誰でもそれなりに高められるという点でも同じです。

 

 

長男は「ほどほど算数男子」

我が家の長男は何事も言葉で丁寧に理解したいタイプ。

数への興味を示すのは割と早い方だったと思いますが、文字や言葉への反応・吸収の方がダントツに早く強かったので、それに比べると「ほどほど算数男子」かなと感じます。

そのため「何事も言葉で丁寧に理解する」という長男の良さを潰さないよう、これまで機械的な処理速度を上げるよりも、玉そろばんを使って、視覚的イメージを補足しながらRISUきっず・RISU算数を進めてきました。

 

市販ワークの導入

玉そろばんは、数の基本概念や繰り上り繰り下がりを教えるにはとても便利です。ただ、玉そろばんでは扱えない大きな数になるにしたがって、計算力の必要性を感じるようになりました。

そこで市販の計算ワークを導入。書店でじっくり比較した結果、くもんのものにしました。

 

くもんらしく、+1の計算、+2の計算、という風にスモールステップ&十分な反復学習で進められるところが、超慎重派な長男の性格にマッチしたワークだと思います。

一日1枚(表20問、裏20問)、朝登園前に表面、夕飯前に裏面、というペースで進めています。

一冊39枚あるので、一か月半弱で完了。今は2冊目に入っています。

いったん引き算のワークまで完了したらRISU算数に戻ろうかと考えていますが、計算力が上がってきて自信がついてきたのか、たまに長男が「RISUやりたいー」と言うので、時々はRISU算数で骨のある問題に取り組むのも良い刺激になるかもしれません。

まとめ:いいとこどりで柔軟な対応を

他のタブレット教材と比較しても、RISU算数は算数に特化しているだけあり、とても優れたタブレット教材です。ただ、子どもの性格や能力は千差万別。「これさえやっていれば大丈夫」ということはまずありません。

したがって子どもが楽しく自然体で学習を進められるよう、親自身も足し算引き算して、子どもの環境を整えていくことが大切だと考ています。