5歳長男からの要望で、スケジュール表を復活させました。
数か月前にもスケジュールを決めて学習管理をする方法とっていたのですが、生活リズムが変化するにしたがってうまく回せなくなり、おざなりになってしまっていました。
そんな中、年末に長男が「前にあったスケジュール表はどこ?」と尋ねてきました。
私が「本棚にしまってあるけれど、なんで?」と質問を返すと、
「なんかいろいろグチャグチャになってきてる気がするから・・・」と長男。
日々タスクに「追われている」と、何かしら思うところがあったようです。
そこで「自分のスケジュールを把握してみよう」という発想に思い至ったことに、我が子ながら感心。
それならば、と改めて長男と相談しながら、前回の反省点も踏まえてもう一度1日のスケジュールを立ててみました。
スケジュール表の利点
子どもが幼い時期にわざわざスケジュール表を作る意味があるのか、と疑問に思われる人も多いと思います。
ですが、やはりスケジュール表があるのと無いのとでは効率が雲泥の差ですし、何よりも子ども自身の意識が変わると感じます。
スケジュール表作成の利点を3つ挙げてみます。
利点1:時間的に余裕が生まれる
生活していく上で、最も無駄なのが「迷う時間」。迷いがなくなるだけで、かなりの時間を節約できます。また迷いは非常に脳を疲労させるそうです。
この迷いが入り込むのを防ぐのがスケジュール表の第一の目的。
予めスケジュールを立てておくことで、
「今やろうかな、やっぱり後にしようかな」
「どっちを先にやろうかな」
といった迷いが生じなくなるので、サクサクとタスクを進められるようになります。
これは大人も子どもも同じですよね。
次々にタスクが消化されていくのは、気持ちの良いものなので、この物事が効率よく進む快感は、なるべく早い時期に身につけておいて損は無いと思います。
人間はつい安きにながれがちな生き物ですが(まさに私・・・)、やるべきことが決まっているのなら早いうち済ませ、自由な時間を意識的に作り出し有意義に過ごす。
そうした習慣が身につけば、子どもの人生がより豊かになるでしょう。
利点2:精神的な余裕が生まれる
時間的な余裕が生まれることで、精神的な余裕が生まれます。
また、仮に時間的には余裕を作れなかったとしても「やるべきことを把握できている」というだけで、精神的な負荷はだいぶ軽くなります。
やるべきことなのに先延ばしにしていると、いつも「早くあれをやらなくては」という思いが心の隅にあるので、ストレスをずっと抱えていることになりますし、逆に今すぐにやらなくてもいい事なのに「早くやらなくては」と感じて焦ってしまうのも、やはりストレスとなります。
過度なストレスがパフォーマンスを下げるのは誰しも実感しているでしょう。
落ち着いて「今すべきことに集中する」ことがパフォーマンスを上げ、結果的に効率よく作業が進むようになるのです。
長男の場合、毎日5回取り組まなくてはいけない「ハタのお稽古(絶対音感トレーニング)」が、「またやるのー」とストレスに感じていたよう。
スケジュール導入前は「ハタをやるよー」と私が声をかけると渋ってなかなか取り掛かれないことも多かったのです。でもスケジュールを立ててからは、すんなり取り掛かれるようになりました。
「今日はあと何回分残っているのか」「次はいつやるのか」と進捗が把握でき、
既に終えたタスクが目で見て分かり達成感を感じられる、
ということが精神的な余裕に繋がっていると感じます。
利点3:先を見通すことで精神年齢が上がる
スケジュール表という目に見える形に表すことで、
「ご飯の後はすぐに歯磨きをする」
「お風呂から出たら計算ワークを1枚解く」
「20:30になったら布団へ行く」
といった、次に自分がするべきことが子どもにも分かるようになります。
すると、たとえば子どもが大掛かりなおもちゃで遊ぼうと思い立った時、あと5分後にお風呂と計算ワークの予定が入っていることをスケジュール表で確認できれば、
「じゃあ、おもちゃ遊びはお風呂に入って計算ワークをやってからやろう」
と、自分の気持ちと行動をコントロールすることができるようになります。
大人から口だけで「遊びは後にしなさい」と言われるよりも、自分自身の目で客観的に予定を確認する方がはるかに素直に気持ちを切り替えられます。
これは目の前の「これで遊びたい!」という衝動を理性でコントロールするトレーニングでもあり、子どもの精神年齢を引き上げることになると感じます。
注意点:必ず子どもと相談しながらスケジュールを立てる
スケジュール表の本質は、子ども自身が自分のすべきことを客観的に把握し納得することにあります。
ですから、可能な限り子どもの意見を尊重し親子で相談しながら立てることが大切。
もちろん起床・就寝時刻、食事や入浴時間など基本的な生活リズムは大人が予め決めておく。その上で、「計算ワークは朝食の前と後ろならどちらが集中できそう?」など、スケジュールの立て方のポイントをさりげなく伝え、子どもが自分の行動をイメージしながら決められると良いでしょう。
それでやってみてうまくいかなければ、何度でも修正すればよし。
私も子どもが自律的に学習できる基礎作りを意識し、まずはスケジュール表を活用していこうと思います。