5歳長男と2歳次男が大好きなテレビ番組が「ドラえもん」。
なるべくテレビをつけない生活を心掛けている我が家でも、録画しておいたドラえもんはほぼ毎日見ています。
先日本屋さんに行くと、ドラえもん学習シリーズがたくさん本棚に並んでいるのを長男が発見。他の本には目もくれず、「どうしてもこれが欲しい!」というので、一冊買ってあげました。
結果、ちょうど最近は足し算・引き算に取り組み中なこともあり、それはそれは大ヒット!いつもリビングで読み耽っては、兄に構ってほしい次男に邪魔されて、別の部屋に逃げて、次男が追いかけきて・・・とケンカの火種にもなっていますが、それはそれで微笑ましいです 笑
そこで今回は、マンガのメリット・デメリットに触れながら、学力・成績に繋がるマンガの活用法について考えてみたいと思います。
優秀な子もマンガが大好き!
塾で出会った優秀な子どもたちの中でも、特に知的好奇心旺盛だったBくんは、授業の休み時間に塾に置かれている学習漫画をよく読んでいました。(もちろん読書全般が好きな子でもありました)
私も昔から漫画が大好きで、漫画で得た知識や語彙のお陰で、社会や国語が得意になったと思うので、漫画には学習効果があると実感しています。
ただ注意したいのは、学習マンガが好きでたくさん読んでいても、成績上昇にはいまいち繋がらない子も多いということ。
マンガが学力に繋がるか否かの違いはどこにあるのでしょうか。
マンガのメリットとデメリットを挙げて考えてみたいと思います。
マンガのメリット:視覚効果でイメージしやすい
やはり絵とストーリーで進んでいく漫画は、イメージしにくいものをイメージすることを強力にサポートしてくれます。
・算数:数や図形など
・国語:難しい語彙や詩・短歌・俳句など
・社会:身近にはない地理や歴史など
・理科:ミクロからマクロまでの自然現象など
こうした、抽象的な物事や身近にあまり見られないものを、親しみやすいキャラクターが分かりやすく解説くれると、無理なく新しい事を知っていくことができます。
マンガのデメリット:「分かっているつもり」になりがち
視覚情報に優れている漫画は、学習を始めるハードルが低いので、初めての学習内容を「知る」には最適。ただ、学習は知っているだけでは不十分で、「分かる」そして「できる(=問題を解ける)」の順に進んでいくことが大切です。
そのために必要なのが、しっかり手を動かし書くこと。手で書くことのメリットは、
・脳が活性化し定着率が上がる
・問題を解くことで、理解が不十分な箇所に気づく
などがあります。
学習マンガは実体験の代替
学習の導入に最適なのは実体験。実体験の豊富な子ほど、好奇心豊かに育ちますし、初めての内容にも経験から何かしらとっかかりを得やすいため「全然わからない」となりにくく、学習がスムーズにスタートできます。
ですが全てを実体験でまかなうのは難しいもの。そこで、実体験ではカバーしきれないものを、視覚効果豊かに「疑似的体験」として補完できるのがマンガだと考えられます。
したがって、マンガを学習に用いる場合には、次の3段階が意識しましょう。
① 「知る」:実体験 or マンガで初めての世界に触れる
② 「分かる」:ワークで知識を確認する
③「解ける」 :テスト形式で定着度を確
①~③は何度も繰り返したり戻ったりしながら、徐々にレベルアップしていくイメージです。特にワークやテストは基礎的な内容から始めましょう。
子どもに負荷をかけすぎず「解けるって面白い」と感じさせながら、徐々に難易度を高めていくのがポイントです。
まとめ:学習マンガはスタート地点 そこから本当の学びが始まる!
学習マンガは楽しく学びはじめるためのアイテムであり、それだけで学習が完結するわけではありません。「できる・解ける」というレベルに到達してこそ「学力・成績」として目に見える形に表れます。
そのためには、学習マンガを用意して終わりではなく、子どもの定着度を丁寧に確認しながら、その子に合ったレベルの「手を動かす学習」を加えていく必要があります。
最終目標は「『できる』って楽しい!」と子どもが感じること。ここまでくれば、どんどん自立的に学習を進められるようになるはずです。
我が家も自ら学ぶ子を目指して、まずはドラえもんと一緒に広い世界を学んでいきたいと思います。
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算数の二冊目はこちら。分数はまさにマンガの得意分野ですね。
ゆくゆくは他の教科も。